電気通信大学のインターンシップ

4/11(金) 12:15~12:45 2025年度インターンシップガイダンス 開催予定
インターンシップ科目の履修にはガイダンスを視聴する必要があります。少しでも興味のある方はご視聴するようにしてください!また、インターンシップの詳細もHPに記載されておりますので、合わせてご覧ください!
https://www.uec.ac.jp/campus/career/internship.html (本学HP:インターンシップ)

インターンシップのあれこれをインターンシップ推進室の先生方である古川先生、大堀先生にお聞きし、インタビューさせていただきました。全4回の構成を予定しており、第1回である本記事では主に電気通信大学のインターンシップ制度についてお話しいただきました。
有意義な内容ばかりなので最後までご覧ください!

1.インターンシップの概要

電通大におけるインターンシップの単位制度とは?

国立大学法人電気通信大学では、インターンシップをキャリア形成における重要な機会として位置付け、企業や団体の協力のもと実施してきました。これまでに多くの学生がインターンシップを履修しており、学域3年生や修士1年生を主な対象としています。

電通大でのインターンシップ科目は実践教育科目の倫理・キャリア教育科目のひとつとして定められており、単位数は2単位です。(卒業所要単位:倫理・キャリア教育科目として4単位必要)

単位取得要件
学域生:インターンシップ期間90時間(10日)以上で2単位
院生:インターンシップ期間90時間(10日)以上で2単位、180時間(20日)以上で4単位

インターンシップには国内企業や機関で行う「国内インターンシップ」と海外で実施する「国際インターンシップ」があり、それぞれの目的や形式に応じた学びを提供しています。

履修者は、インターンシップを通じて「働く」ことの具体的なイメージをつかみ、自身の知識やスキルの課題を把握するといった実践的な経験を得ています。毎年、多数の学域生、院生が参加し、就職先やキャリアの方向性を考える貴重な機会として、多くの学生がその意義を実感しています。
(電通大HPより抜粋)

古川先生インターンシップの目的として、プライベートで行くインターンシップだと、そこの会社へ行きたいからとか、早期選考のこととかが頭に入りながら行くと思います。一方で、単位履修としてのインターンシップでは、就職ではなく大学で学んだこと、皆さんは主にエンジニアリングを勉強している方になりますので、学んできたことが実際の社会においてどのように使われているのか、というところを見てもらうというところが一番の主眼となります。そのため、主にエンジニアリングの視点で、実際の社会実装をどうすれば良いのかというところを見てもらうことが一番大切なところだと思っています。 

インターンシップの単位履修の仕方

1.インターンシップにエントリー
まず第一にGoogle Classroomの「インターンシップ」に参加
*シラバスの講義概要から「インターンシップ(Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ類)」にGoogle Classroomのクラスコードが記載

次にGoogle Classroomの課題「インターンシップエントリー」からフォームを回答
インターンシップを履修し単位認定されるためには必ず提出!
このエントリーをもって履修登録とはなりません。
←エントリーをした後であきらめても落単とならないのでとりあえずエントリーすることをお勧め

2.インターンシップ担当教員・インターンシップ推進室の先生方による面接
各プログラムやエリアの担当教員による面接があります。
*履修動機や希望する職種、国内・国外の希望など、ある程度自分の行いたいインターンシップについて考えておきましょう

それが終了すると、次にインターンシップ推進室の方との面談になります。
“インターンシップ推進室の教員との複数回の面談を通し希望企業を決定”

3.履歴書・エントリーシートの作成
志望動機や自己PRの文章の作成
*インターンシップに行くことが決まった業界や企業の研究も同時に行いましょう。

4.インターンシップ願の提出
インターンシップを正式に始める旨のインターンシップ願をインターンシップ推進室に提出
この書類が未提出ですと、単位履修が認められません。

5.実際のインターンシップ
決定した企業にて実際にインターンシップを行います。
インターンシップ開始後には開始届をインターンシップ推進室へ提出します。
この書類を提出することで履修登録となります。
単位の履修を認められるためには最低でも10日間のインターンシップ実習が必要となります。
基本的には夏季休暇の間にインターンシップを実施する

6.修了書・報告書の提出
インターンシップの実習後、企業からインターンシップ終了を証明する修了書と、インターンシップ実習のレポートを記載する報告書の提出があります。
これらの提出をもってインターンシップ実習は終了です。

2. 学域生と大学院生の参加状況

電通大のインターンシップは院生がメインなのか?

古川先生「大学院生ももちろんいるし、学域生もいるので、そこは全く区別していません。大堀先生、今年だと大学院生と学域生の学生だと、学域生の方が多いぐらいでしょうか。」

大堀先生「院生が今年少なかったというのもあるのですが、今年度の面談でいうと院生より学域生の方が約2倍多かったです。」

3. 学域生が参加するメリット

未来を見据えるなら今がチャンス!学域生のうちに掴むキャリアのヒント

大堀先生面談を行った学生のうち、学域生で就職活動を考えていますという学生と、院に進学はするけれども、先にインターンシップへ行きたいという学生では、後者の方がかなり多いですね。割合でいうと 6、7割くらいは院への進学を考えている学生でした。ただ、どこにインターンシップへ行こうというのはすごく迷うところだと思うので、本人がどういったキャリアを目指しているかにもよると思います。院に進学した際の就職活動時には、自分が学んできた内容につながる企業に行きたい。だけど、実はコンサルティング業界に興味があったり、メーカーに興味があったりする。自分の興味のある分野のインターンシップに学域生のうちに行っておきたいという学生が全体の 3、4 割の印象です。 
大部分は、やっぱり院に進学していきなりインターンシップに行って就職活動だと少し心配なので、学域生の時からインターンシップに行っておきたいという学生が多かったと感じています。

また一方で、3年生で就職活動を考えていますという場合ですと、一社だけにインターンシップに行くのが心配なので、他にも何社かインターンシップへ行っているという学生も多かったですね。例えば、10⽇間ではなく1⽇や1週間など、短めの期間でいくつもの企業へインターンシップに行ってみるという学生も多かったです。そのため、院への進学を視野に入れている学生と比べて、学域生で就職活動を行おうとする学生のほうが複数インターンシップへ行っている印象があります。
 

学域で就職する学生は短期間で複数の企業を経験する傾向
一方で、院進学を予定している学生は、学域のうちに興味のある分野を経験しておこうという傾向

4. 履修手続きと注意点

締め切り厳守!単位認定の第一歩は計画的行動から!

大堀先生まず4月にエントリーを行うことが必須です。エントリーをしないと始まりません。類専攻の先生との面談、学域は私(大堀先生)、院生ですと奈良先生との面談を 1,2 回行います。その後、応募書類を作成し応募、主に夏休みの時期にインターンシップに行きます。開始届を提出し、インターンシップに参加します。修了書を企業担当者から貰い、それも提出します。インターンシップ内容をまとめた報告書を提出し、アンケートに回答して終了です。これが単位認定の流れです。
ただ、これが一つでも抜けると単位認定されません。締め切りがあるので、締め切りを守らないと後期の単位認定に間に合いません。

履修のつまずきポイントは?

大堀先生連絡が取れなくなるとか、面談後、提出書類が届かないままということが多いです。インターンシップ後、提出物を出さない、連絡が取れないことは少ないです。インターンシップに行く前の段階で単位認定にあたっての書類提出がない場合が多いです。 

古川先生学生の皆さんから手続きが面倒くさいと言われることがありますが、準備も含めてインターンシップだと考えています。実際に企業に行くと申請や報告書があります。また、企業では期限が決まっていて、期⽇を目指して作業しなければなりません。これはどのような業種の方にも言えることです。インターンシップの前準備もできるだけ簡素化するようにしていますが、ここも含めてインターンシップです。 

5. インターン経験が就職に与える影響

電通大生はもっと自信を持つべき…! ?

古川先生インターンシップを通じて企業から高い評価を得ている学生が多いです。特に電通大の学生はプログラミングスキルや論理的思考力が評価される傾向があります。企業は、電通大を卒業したというだけで、一定水準のエンジニアリングのバックグラウンドや論理的思考力があると判断します。電通大でやってきた、ということに自信を持ってください。 

大堀先生実際、インターンシップに参加した学生は自信をつけることが多いです。周りがすごいと感じている学生が多いですが、インターンシップ先の企業担当者からは高い評価をもらっています。自信を持っていいと思います。 

古川先生国際インターンシップの話になりますが、ベルギーにimecという組織があります。主にマイクロエレクトロニクスを扱っている国際研究拠点で、日本からも大手民間企業の研究員が研究のために来るようなところです。これまでも国際インターンシップの派遣実績がありますが、電通大生は、エンジニアリングを理解していてパフォーマンスを出しているので、電通大生の学域生ならOKと言われています。国際的な視点で見ても、電通大の教育レベルは高いです。電通大を卒業したなら心配ありません。

インタビューを行わせていただいたインターンシップ推進室の先生方 

 古川 浩規 特任准教授
 インターンシップ推進室特任准教授。
 電通大を卒業後、官公庁勤務を経て独立し、ベトナムで起業。
   「皆さんと国外をつなぐお仕事をしています。

 大堀 結衣 キャリアカウンセラー
 インターンシップ推進室キャリアカウンセラー。
 主に国内インターンシップを担当し、学生との面談を実施。
 履歴書・エントリーシートの添削などを行っています。

インターンシップ推進室の情報は以下のリンクから↓