第2回学生・学長オープントーク 参加レポート
博士人材のイノベーションの具体的な事例
「多様な博士人材がイノベーション国家を作る」という話について、具体的にどのような事例がありますか。
まず、イノベーションというのは、全く異なる領域の人が集まると起きると言われています。私たちの大学内で言えば、情報系の人と量子(S専攻)の人、ロボット(M専攻)の人など、異なる分野の人が話し合うことでイノベーションが生まれています。
例えば、情報系と生物分野の知見を組み合わせることで、「複雑系」というシステムが構築されました。このように異なる分野の人と話すことが重要です。
さらに、情報系だけでなく、社会系やビジネス系、アート分野の人々と交流することで、もっと新しい発想が生まれるため、多様な博士人材が必要だと考えています。
アドミッションセンター公式Xのポスト
5月25日の昼頃に、本学アドミッションセンター公式アカウントがXに投稿した内容について質問です。
あのような不適切な内容に関して、本学の価値観とはどのようなものなのか、大学とはどのような場所なのか、構成員は外見や性別で判断されるのかされないのかについて、公的に明確なメッセージを速やかに出していただきたいのですが、いかがでしょうか。
はい、分かりました。
その日曜日のできごとは把握しています。なぜこのようなことが起きたのか、現在対応を進めています。これはSNS発信に関する教職員へのFD(Faculty Development)が不足していたことが原因だと考えています。今後はこのようなことが起きないようFDを実施する計画です。本当にこのようなことが起きるとは信じられない思いです。
その上で、構成員に対して、大学とはそのような場所ではないというメッセージを出していただきたいです。
もちろん、やります。
電通大グッズのまとめ買い割引
電通大の知名度向上について学長もお話しされていて、私も協力したいと考えています。
電通大グッズが販売されていますが、学会発表などで電通大を代表して行く際に、公費以外でも、また正式なサークル団体でなくても、まとめ買い割引などがあれば嬉しいのですが、そのような対応は可能でしょうか。
学生課: まとめ買い割引ですね。
大学と生協は別法人であり、生協にも経営上の問題があるため、難しい可能性がございます。しかし、学生課として生協に打診はできるかと思いますので、別途検討させていただきます。
東京都事業に参加した研究の今後
東京都の事業について質問です。
以前、円筒形太陽光発電の研究発表を聞き、とても良い研究だと思いました。今回の東京都事業に関する報道(事業中断)を受けて、この研究が否定されるようなことがあってほしくないなと思っているのですが、今後どのようにこの研究が進められていく方針なのか、再開の可能性についてお伺いしたいです。
今回問題になったのは円筒形太陽光発電そのものの研究ではありません。この研究自体は、我々が以前から大学で進めているものです。今回中断しているのは、数千本を設置して発電データを集める大規模な検証実験の部分です。しかし、円筒形太陽光発電の研究は今後も継続し、強化していく方針です。これは、私たちが農工大や外大と共に進めている地域中核事業のエネルギー分野における柱の一つでもありますので、やめることはありません。
e-Nexus棟の活用方法
スライドp57のe-Nexus棟について質問です。
設計図上は広い空間のように見えますが、具体的にどのようなものを置いたり、どのような目的で使われたりするのかもう決まっていますでしょうか。
かっこいい椅子や自由に配置可能な机などを設置し、学生が自由に集まってお菓子を食べたり、イベントを行ったりできるオープンなスペースとして想定しています。ウッドデッキや芝生エリアも計画しており、秋ごろには利用開始を目指しています。特定の事業のためだけでなく、皆さんが集まって話し合うような「自由な場所」にしたいと考えています。
基礎研究への支援・設備
電通大はオープンラボや研究室を見学した印象として、応用研究に重きを置いているように感じました。それが間違っているとは思いませんが、基礎研究が少ないのではないかと思っています。
そこで、基礎研究をやりたい学生への支援や、利用できる設備などがあれば教えていただきたいです。
本学は応用研究に特化しているわけではなく、他の大学と比べても応用研究の比率が特に高いわけではないと認識しています。大学としては基礎研究が非常に重要だと考えており、物理的な基礎研究のための施設、例えばクリーンルームやレーザー研究施設などを多数保有しています。これらは共同研究センターなどと連携して皆さんに開放しています。
また、情報系や数学のように紙と鉛筆だけで行うような基礎研究の分野もあり、多くの教員が在籍しています。
基礎と応用がバランス良く存在しているのが本学の特徴です。国立大学としては基礎研究がかなり多いと思いますよ。
ありがとうございます。具体的には、どういったプログラムや授業があるのでしょうか。
実際にそういった機会があるとして、それが扱えるプログラムや授業は学習要覧を見て判断するべきなのでしょうか。
学習要覧だけでは分からないかもしれませんね。研究室を見てあなたがどんなことをやりたいのかで探していくべきです。特定のプログラムに行けば基礎研究、別のプログラムに行けば応用研究というわけではありません。一つの研究室の中にも、基礎研究グループと応用研究グループがある場合もあるので、簡単には分かりません。あなたがやりたい基礎研究の内容と、その研究室でどんな高度な設備を使っているかを確認することで、より具体的な情報が得られると思います。やはり自分で探す必要がありますね。
バイク通学
本学はバイク通学が禁止されていると思いますが、駐輪場の設置を検討し、バイク通学を許可していただきたいです。
学生課: 現在、電気通信大学では学生のバイク通学は安全上の問題などから認めておりません。過去もずっとそのような状況です。しかし、過去にできなかったからといって未来永劫ダメというわけではないかもしれませんので、お話は一旦お受けいたします。ただし、この場での許可の回答は差し控えさせていただきます。後日、必要であれば改めてご質問ください。
学長: 私の考えとしては、特別な理由があれば検討するかもしれませんが、通常の通学としてバイクを許可することはないでしょう。なぜなら、本学は都会に位置しており、公共交通機関が発達しているからです。教員も自動車通勤を減らす傾向にあるように、都会の大学はそうなるのが一般的です。
都内の農工大や科学大などではバイク駐輪場がある事例もありますので、ぜひそういった点も含めて検討していただけると幸いです。
バイクでないといけない理由として、直接的な金銭援助にならなくても、交通費の削減に大きくつながりますし、時間の制約もなくなります。研究で夜遅くなることも多いので、バイク通学は非常に便利だと考えています。
学長:分かりました。検討します。
学生の活動情報発信機会の拡大
サークルや個人の活動、大会やイベントに参加する情報が、他の電通大生に向けて発信される機会や場が少ないと感じています。そこで、UEC学生ポータルなどを活用して、サークルや学生が投稿・宣伝できる場を設けていただけると良いのではないでしょうか。
特定の場を作って、皆でサークルの活動や自分たちのアクティビティを共有するというのは、とても良いアイデアだと私も思います。我々が大抵心配するのは、荒れてしまったらどうしようということなのですが、前向きに検討してみます。
AgoraのWi-Fi
AgoraのWi-Fiが繋がりにくいです。
わかりました。
時々そのような問い合わせがあり、調査して改善した例もありますし、そうでもない場合もあるので、具体的な場所を教えていただけると助かります。
りさじゅうの二次創作ガイドライン
りさじゅうの二次創作を作りたいので、ガイドラインのルールを明確にしてほしいです。
わかりました。
広報に連絡すれば、二次利用に関する情報を提供できますので、広報の方に問い合わせてみてください。大学が著作権を取得しているので、学内でルールを決められます。
研究室見学・質問のシステム
研究室の見学や研究に関する質問をしたい時に、外部の人向けのシステムはあるようですが、学内向けに予約などのシステムはあるのでしょうか。また、どのようにコンタクトを取るべきですか。
はい。外部の人のためのシステムはありますが、学生の皆さんは直接教員にメールするのが適切です。
自分がどんな研究をしていて興味があるのかを具体的に伝えれば、教員は快く応じてくれますよ。
学内はもちろん、学外の偉い先生でも、あなたが自分の研究内容を具体的に伝え、関係することだから会いたいと言えば、すぐに会ってくれます。それはシステムに頼るのではなく、メールで伝えるべきことです。