第3回 学生・学長オープントーク前インタビュー

10月2日(木)16:30~ アフラックホールUEC(講堂)にて、学生・学長オープントークが開催されます!(Zoomでの参加も可能)
このオープントークでは電気通信大学のこれからや耳寄り情報を入手でき、さらに皆さんの意見を大学に反映させる機会となります!
電気通信大学在学生を対象としており、当日に会場に来るだけで参加できます。
堅苦しい会議ではありません。普段着でOK、友達と一緒でもOK! 事前の申し込みは一切不要です。「ちょっと顔を出すだけ…」そんな気軽な気持ちで、ぜひ会場に足を運んでみてください。 きっと新しい発見があるはずです!
いままでの資料は以下のURLから閲覧できます。
https://office.uec.ac.jp/president/open-talk/

学生・学長オープントークについて

今回で3回目となるオープントークを、10月2日に実施することになりました。
前回のオープントークは5月でしたよね。あれは新入生に対してメッセージを送りたかったんです。今回は特に、みんなに是非ぜひ聞いてもらいたい、重要な話があります
メインテーマは「大学の財政状況と授業料」。
もちろん反対する人は多いだろうから、ぜひ話を聞きに来てほしいです。

今までのオープントークを振り返って

正直なところ、オープントークの参加人数には、運営側としてすごく悩んでいるんですよ。
最初のオープントークは初めて学生の皆さんと対話する場として、事務職員も含めて「絶対に講堂くらいでないと入りきれない」と考えて一生懸命準備しました。対象学生は約5000人いるわけですから、1000人入る講堂を会場にしましたし、Zoomも上限1000人でしょ?
ところが、実際に第1回オープントークを講堂でやってみると、めちゃくちゃ寂しかったですね。集まったのは20~30人程度でした。
第2回では、あまり集まらなくても大丈夫なように、B棟の大階段教室で実施しました。その時は40~50人くらいには増えましたね。
そして今回は目標を100人としています。第1回の二の舞は踏みたくないですから、真面目に集めないといけない。頑張ります。

学長としての最後のオープントーク

オープントークは、皆さんが直接、私と話ができる重要な機会だと思ってます。
学生から「大学運営について知りたい」「受け身な姿勢から脱却したい」という意見も聞いています。大学は高校とは違って、教員一人一人が独立した研究者として運営してるんだ。そういった運営の仕組みについても、もし要望があれば話をしようと思っています。
ぜひ、多くの学生に来て、直接、質問を投げかけてほしいです。

本物の博士人材を増やしたい!

今、日本の大学院に進学する学生は、国際的に見ても非常に少ないんですよ。修士でも少ないのですが、博士課程に進む人は本当に僅かです。
中でも特に少ないのが、人文社会系の博士なんです。理系よりもさらに少ない。このままだと日本の知的基盤がどんどん弱くなっていく。
私たちはその現状をしっかり見つめて、手を打たなければならないと思っています。
最近、文系の学部が理系に転換することがよくあって、ちょっと情報を教えるだけで「情報系」「理系」と名乗るような動きが増えています。私はそれを見て、「それってどうなんだろう?」と思うのです。
「なんちゃって理系」や「なんちゃって情報系」を増やしても、社会の課題は解決できません。本当に理系としての素養を持った人材を育てないと意味がないんです。
そういったことを、私は文部科学省にもずっと言い続けています。

このような問題意識から、電通大では新たなプロジェクトを始めました。これは理系だけでなく人文社会系の博士課程の学生も対象にして、大企業だけでなく中小企業やマスコミ、政府、地方など、様々な場で活躍できる人材を育てていこうという取り組みなんです。このプロジェクトは私たちだけでなく、東京藝術大学、一橋大学、お茶の水女子大学など多くの大学が連携して進めている全国的なものです。うちがトップに立って進めています。

授業を落としている学生への早期対応

前期であまりにも多くの単位を落としている学生に対しては、呼びかけをしています。今も前学期が終わってから呼び出しをしているけれど、本当はもう少し早く対応したい。
授業に出ているか、など兆候が分かれば、例えば最初の3回休んでいる学生に注意喚起することで、前期の間に復活できるかもしれないですよね。今後はそのような早期対応ができるように進めたいですね。

研究生活の不安を解消する仕組み

教員が大学を辞めたり異動したりする事例について、学生からは「不安だ」という声が上がっています。研究者はずっと同じ場所にはいない、他の大学や研究所に移るのが普通のパターンです。
私たちは、学生が研究室に入る前には第2希望、第3希望を聞いて対応しています。また、入った後に先生がいなくなる場合でも、その先生がしていた研究に一番近い分野の他の先生に優先的に移動ができるように配慮しています。
今後はこういった対応策をきちんと学生に公開しようと考えています。

女性が自然に理系に進む社会を作る

女性の感覚って大事なんですよ。男性の感覚だけでは、解決できないことがあります。理系分野、特に情報系のような領域では、男性の感覚だけでは限界があると私は思っています。だからこそ、女性にももっとこの分野に来てほしいと思っています。
実は高校までの段階では、男子と女子の学力にはほとんど差がありません。それなのに、いざ大学進学という段階になると女性が理系を選ばない傾向が顕著に現れるのです。これには様々な背景があると言われてきました。たとえば「親の影響」「高校の理系教員の無意識のバイアス」などが挙げられます。

でも、それらを一度に変えるのは非常に難しい。だから最近では、ある程度「強制的な対策」が必要ではないかという議論も進んでいます。私たち電通大でも、恐る恐るではありますが一部入試で女子枠という形のアファーマティブアクションを取り入れ始めました。こうした是正措置は、女性の参画を後押しする手段として、今の日本には必要だと考えています。

しかし一方で、「女子枠で入ったと思われたくない」という女子学生や教員の声もあります。「女性の枠を作ること自体が、かえって女性蔑視に繋がるのでは」といった考え方ですね。実際に、女性自身から「枠を作らないでほしい」と要望が出ているケースもあるのです。
この問題はとてもデリケートで、善意で制度を作っても、かえって悪い印象を与えることがある。だからこそ、制度だけでなく社会全体の認識や価値観も変えていく必要があると感じています。

実は、電通大は女性が自然に修士に進む大学なんです。他の大学では、たとえ女性が理系に進んでも、修士課程への進学を諦めてしまうケースが多いと聞きます。
でも、電通大は違います。
私たちの大学では、学部から修士への進学率が男女でほぼ同じなんです。毎年約12~13%ずつがそのまま修士に進みます。これは、女性も「自分はここで学び続けていいんだ」と思えている証拠だと私は受け取っています。そういう意味で、電通大は女性にとっても安心して学べる理系大学だと、自信を持って言えます。

私としては、将来的に理系分野における女性の割合が3割、あるいは4割になる社会を目指したいと思っています。それは「女性を特別扱いする」ということではありません。「女性が理系を選ぶのが当たり前」という状態を作りたいのです。
そのためには、大学ができること、そして社会全体で取り組むべきことがあります。電通大はこれからも、女性が理系の道を自然に選べる環境作りに力を入れていきます。